重要文化財 江川文庫

江川家文書データベース
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伊豆新聞、伊豆日日新聞(2013年8月25日より)連載 
江川家の至宝 重文資料が語る近代日本の夜明け
第1回 〜 第30回 第31回 〜 第60回


書 跡 絵 画 典 籍 工 芸 品 武 器 写 真 染 織

 去る平成25年6月19日付け官報に、江川家関係資料、38,581点と

江川家関係写真461点、文部科学省告示がなされました。
(告示番号;第115号)   

 古文書や書籍、焼き物、武器、また幕末や明治に撮られた写真など、代官所の

職務や支配の実態を知る貴重な品や日本の写真史上貴重なものなど数多く

重要文化財に指定されました。
                                  
6/21改定
代表理事のコメント 新刊本「幕末の知られざる巨人江川英龍」発売
江川文庫新聞記事等 新重要文化財展開催

第174号 重文指定書 江川家資料 第175号 重文指定書 江川家写真資料


 江川文庫 古文書史料 国指定重要文化財

文化財の概要
 江川家は、中世以来の在地領主の系譜を引き、江戸時代のほぼ全期間旗本として韮山代官を世襲した。現在伊豆の国市韮山に所在する江川文庫には、江川家から引き継がれた中世以来の膨大な資料が保管されている。
 静岡県は文化庁の指導の下、平成14年度からこれらの資料調査を実施した。
この調査によって、古文書や書籍、書画、焼き物、武器や武具といった多岐に渡る、
極めて重要な資料が保存されていることが明らかになった。
本資料群は幕府代官として備えておくべき公文書が中心で、地域の歴史と地域と幕府の結びつきを知る上でも貴重な資料である。

 特に、幕末、諸外国からの開国圧力が強まる中で収集され、使用された文書や洋書・訳書、図面、銃砲・台場の模型、測量器具などは、江川家が積極的に海防や西洋技術の導入に取り組んでいたことを示す。

 指定理由
 多くの収蔵品の中でも、特に重要な約38,570点が一括して重要文化財に指定される。これらは、江川家の歴史はもとより、幕府代官所の職務や支配の実態を知る上での貴重な基礎資料である。加えて江戸時代後期から幕末維新期の資料の中には、日本の政治・軍事・外交史研究上非常に重要なものが含まれる。

           今回重文指定された史料



  江川家関係 写真    国指定重要文化財

 文化財の概要

江川文庫には、幕末から昭和初年頃までに撮影された写真約1100点が保存されて
いる。中でも、特に貴重な明治時代前半までの461点が重要文化財に指定される。
写真 コレクションの中で一番古い一群は、中浜万次郎(ジョン・万次郎)が撮影したものである。ジョン・万次郎は遣米使節団として派遣された際、写真機を購入して帰国。江川家の江戸屋敷で数多くの写真を撮った。
 また、38代江川家当主の英武は、岩倉使節団の一行として米国留学し、その際多くの写真を撮影した。その他、下岡蓮杖などの国内有名写真師のものや、海外の写真館で撮られたものも保存されている。
 これらの写真群は、撮影の経緯や場所などが文書等から確認できることが大きな特徴である。

 指定理由
日本の写真史を明らかにする上で不可欠な資料である。


                        今回重文指定された写真史料
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